断水解除、水道復旧を笑顔で迎えるために覚えておきたい3つのこと | 減災チーム・トイレの備え

断水解除、水道復旧を笑顔で迎えるために覚えておきたい3つのこと

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断水解除で笑顔

長く、不便だった断水が終わり、ようやく水が出る日が決まった!ホントに嬉しいですよね。でもちょっと待って!

せっかくの水道復旧を笑顔で迎えるために、知っておくべきこと、やっておくべきことを紹介します。

断水解除後は、どうなるの?

断水中に水道管の中で起きること

普段、正常に水道が使えているとき、水道管の中は常に水で満たされ、圧力がかかっています。

断水し、蛇口を開いても水が出なくなったとき、水道管の中に水はなくなり、空気が入ります。途中で水道管が破損していたら、空気の他に土や泥、小さなゴミが入り込むこともあります。

また水で満たされ水圧がかかっていたときには固まっていた水道管の内面のサビが、水がなくなりカラになることで剥がれることもあります。

断水が解除され、再び水が水道管の中に入ると……

断水で空気、土や泥、ゴミやサビが入った水道管に、再び圧力のかかった水が入ってくるとどうなるか。水は、サビやゴミを巻き込み、空気を押し出しながら、水道管の中を進みます。

家庭の水道管にまで水を送る前に、洗管(せんかん)と言って、土や泥、サビやゴミを吐き出して水道管の内部を洗う作業を行いますが、特に災害などが原因で起きた断水の場合、十分に洗管しきれません。

断水が解除されると、土やサビなどの異物を巻き込んだ水が空気を押し出しながら、各家庭の水道管にまでやってきます。

「ブホッ」という音とともに、蛇口から濁った水が出る

断水解除後に蛇口を開くと「シューッ」という音が聞こえてきた後、「ブホッ、ブハッ」と空気を出しながら水が出ます。そして何度もこの「ブホッ、ブハッ」という”空気抜け”を繰り返します。

出てくる水は白く、あるいは赤く濁っています。白い濁りの元は水に混ざった空気(気泡)、赤い濁りの元はサビなどの異物です。

空気、土やサビなどの異物を吐き出し切って「キレイないつも通りの水」になるまで、各家庭でも洗管作業が必要です。

では具体的にどうすればいいのでしょうか。

トイレと給湯器の止水栓(バルブ)を閉めておく

もっとも高価な水まわり機器を故障から守る

トイレ(TOTO WEBサイトより引用)

ガス給湯器(リンナイ WEBサイトより引用)

エコキュート(Panasonic WEBカタログより引用)

家庭の中にある水まわり機器の中で、もっとも高価なものはトイレと給湯器(温水器)です。高価であると同時に精密にできているので、サビやゴミなどの小さな異物でも水が止まらなくなる、あるいは故障する原因になり得ます。

断水中にトイレやお湯を使うと、トイレのタンクや給湯器の内部が空になります。

その状態で水道が復旧すると、空気、土やサビなどの異物を含んだ水はそのままトイレや給湯器に入り、故障のリスクを高めます。故障したら修理や取替にかかる費用は、他の水まわり機器に比べて高額です。

トイレと給湯器を故障から守りましょう。

水道復旧前に止水栓(バルブ)を閉める

トイレと給湯器(温水器)には、止水栓(しすいせん)と呼ばれるバルブが付いています。水を止める栓です。蛇口のハンドルタイプ、マイナスドライバーを挿し入れる溝があるタイプ、T字ハンドルを90度回すタイプなど、形状には種類がありますが、どれも水を止める機能があります。

トイレ止水栓

トイレ(蛇口ハンドルタイプ)

トイレ止水栓

トイレ(ドライバータイプ)

ガス給湯器止水栓

ガス給湯器(T字ハンドルタイプ)

ガス給湯器止水栓

ガス給湯器(バルブハンドルタイプ)

石油給湯器止水栓

石油給湯器(バルブハンドルタイプ)

エコキュート止水栓

エコキュート(T字ハンドルタイプ)

止水栓を閉め、水がトイレや給湯器に入らないようにします。これは水道復旧前にやっておかなければなりません。むしろ断水中に閉めておけば、忘れなくて安心です。

「早くトイレやシャワーを使いたいっ」そこをぐっとこらえて、まずは外の蛇口から

つくりが単純で安い蛇口から最初に水を出す

”空気、土やサビなどの異物を吐き出し切って「キレイないつも通りの水」になるまで、各家庭でも洗管作業が必要です”と書きました。

洗管作業を行うのに適した蛇口は、外にある散水栓や立水栓の蛇口です。

理由は2つ。

  1. つくりが単純で安いから
  2. 道路に埋まった配水管から一番近いから

つくりが単純なので異物が引っかかりにくく、また蛇口の価格が安いので、もし故障しても修理代は低額です。

道路に埋まっている配水(はいすい)管から分岐して敷地に引き込まれた水道管の経路上で、一番道路(配水管)に近いのが外の蛇口である場合が多いです。その蛇口で洗管すれば、それより先の水まわり機器に異物が入る前に吐き出すことができます。

水を出す順序。最初は外の蛇口、最後がトイレとお湯

と言うわけで、水を出す水まわり機器の順序は以下のとおりです。

  1. (あれば)外の散水栓や立水栓の蛇口
  2. 洗面台
  3. キッチン
  4. 洗濯機用水栓
  5. トイレ
  6. 給湯器(温水器)

あれば外の蛇口、なければ洗面台で洗管します。蛇口は一気に開かず、ゆっくりと開けていくのがコツです。

トイレと給湯器は、閉めておいた止水栓を開いて使います。

洗面台やキッチンで洗管する場合に、やって欲しいこと

マンションなど外の蛇口がない場合に最初に水を出すのは洗面台やキッチンです。

洗面台やキッチンの蛇口で水を出して洗管する場合に、水を出す前にやって欲しいこと。それは泡まつキャップ(フィルター)を外すことです。

洗面台やキッチンの蛇口(水栓)の吐水口(とすいこう、水の出口)には泡まつキャップやフィルターがついています。これは蛇口から出る水流を整えるためのものですが、断水解除後の一段と濁りがひどい状態の水を、この泡まつキャップに通すと目がつまってしまいます。

泡沫キャップを外してから、洗管をしてください。

ストレーナー

洗面やキッチンの蛇口の泡まつキャップの場所

泡まつキャップを外すときは、排水口を塞いでから行います。内部にある細かい部品を誤って排水口に落とすのを防ぐためです。雑巾などの布、後ではがしやすい養生テープを使って塞ぎます。

蛇口(水栓)の泡まつキャップはどうやって外したらいいの?

蛇口(水栓)の泡まつキャップの外し方は、以下の方法で調べます。

取扱説明書を見る

蛇口(水栓)の取扱説明書に外し方が書かれています。

インターネットで調べる

取扱説明書はインターネットでも見られる場合があります。「品番 取扱説明書」で検索します。また「品番 泡まつキャップ 外し方」で検索すると、ストレーナーの外し方が説明されている場合もあります。

品番は蛇口の根元にシールで貼ってあるのが一般的です。

メーカーに問い合わせる

メーカーはわかるけど品番がわからない場合、メーカーに問い合わせて教えてもらうことができます。その際は「お客様相談窓口」へ電話してみましょう。

水道工事業者に相談する

水道工事業者さん、あるいは建築関連の仕事に従事したことがある人なら、見ただけでわかる場合があります。相談してみましょう。

各種蛇口の泡まつキャップの外し方(参考例)TOTO WEBサイトより引用

洗面水栓(泡まつ吐水)

洗面水栓(ハンドシャワー切替)

洗面水栓(ハンドシャワー切替)

キッチン水栓(外ねじタイプ)

キッチン水栓(内ねじタイプ)

キッチン水栓(ハンドシャワー切替)

洗濯機用水栓は、一旦ホースを外して空気を吐き出す

洗濯機用水栓は、洗濯機へホースでつながっています。一旦ホースを外し、バケツや洗面器などで受けて水を出します。1の外の蛇口や2の洗面台で十分に洗管できていれば、少しだけ空気が出る程度で正常になると思います。

最近では緊急停止弁(蛇口が開いた状態でホースが抜けた時に水が止まる機構)が付いた洗濯機用水栓があります。その場合は、蛇口側ではなく、洗濯機側のホースを外して水を出します。

お問い合せ

減災チーム・トイレの備えへのお問い合せ、各種ご依頼は専用フォームからお願いします。

 

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