携帯トイレトレーニングの課題はトレーナーが開催地に出向く距離でした。動画とテレビ会議Zoomでそれを解決しました。
目次
「トレーナー不在」を動画で解決!
東浦防災ネット(愛知県知多郡東浦町)が受託する町内小中学校での防災学習にて、携帯トイレトレーニングを実施したいという相談を受けました。東浦防災ネットには携帯トイレトレーナーがいません。当日対応できる近隣のトレーナーもいませんでした。
東浦防災ネットの大川晃さんの熱意と「中学校の防災学習での減トレ」のチャンスを無駄にしたくない思いから、トレーナー不在でも実施できる方法を、大川さんと一緒に考えました。
実は、トレーナー不足が課題だった
携帯トイレトレーニングを知って頂く機会が増え、全国各地から実施希望の声があがるようになりました。しかしトレーナーの数はまだ50名弱、しかもそのほとんどが東海地方在住です。トレーナーが出向く距離がネックとなり、希望に応えきれないという課題がありました。
その点からも「トレーナー不在」の減トレへのチャレンジは大きな価値がありました。
そうだ、動画つくろう!
大川さんのこんな一言がヒントになりました。
YouTubeにアップされている「携帯トイレの使い方」の動画を現地で流そうと思ってます。
これを聞いたとき悩みました。「あの動画は使い方の説明用で、携帯トイレトレーニングには向かないな」。その直後にひらめきました。「そうか!!ならいっそのこと、指導しているトレーナーの姿を動画にしてしまえばいいじゃん!」
そして、早速動画をつくりました。
携帯トイレトレーニング用動画(ロングバージョン) 12分51秒
携帯トイレトレーニング用動画(ショートバージョン) 9分30秒
大川さんの活躍で大成功
東浦町立東浦中学校1年生256名が参加する防災学習が2018年3月9日に実施されました。東浦町が備蓄する簡易トイレを使用し、8クラスの代表各1名が携帯トイレトレーニングを体験しました。
結果は大成功。トレーナー不在での携帯トイレトレーニングが、動画により実施可能であることが実証できました。
「トレーナー不在」をテレビ会議サービスZoomで解決!
防災☆キッズ(京都府京丹後市)代表の安田典充さんから、ボランティアフェスタ2018にて、携帯トイレトレーニングを実施したいという相談を受けました。防災☆キッズには携帯トイレトレーナーがいません。当日対応できるトレーナーはいましたが、遠距離のため移動時間と費用の問題で、開催場所まで出向くことができませんでした。
テレビ会議サービスZoomを使おう!
ウェブを使用したテレビ会議サービスZoomを使って、遠隔地にいるトレーナーによる携帯トイレトレーニングにチャレンジすることにしました。
初めの一歩として、大きな成果
当日までにリハーサルを2回行いました。主にカメラやマイクなどの機材の接続状況やZoomの操作方法を確認しました。
2018年3月3日、本番です。会場であるアミティ丹後には、携帯トイレトレーニング体験者のサポートにあたる防災☆キッズのメンバーが3人いました。一部音声のトラブルや、進行にぎこちなさがあったものの「遠隔減トレ」の初めの一歩として、とても大きな成果が得られました。
トレーナー側の機材
トレーナー側の機材は、こんな感じでした。
動画トレーナーとZoomによるトレーナー講座で、水を使わないトイレ体験を全国へ
体験を指導する上での「距離」という障害。それが動画とZoomで解決できることがわかりました。
今後は、トレーナーがいなくても動画を使って携帯トイレトレーニングを実施して頂けるようにすべてのノウハウをこのサイト上で公開します(2018年3月30日予定)。公開しました。
またZoomによる携帯トイレトレーナー講座を定期的に実施します(2018年5月以降開始予定)。
これにより全国各地での携帯トイレトレーニングの実施が一気に可能になります。新しいチャレンジのきっかけをくれた大川さんと安田さんに感謝です。