岐阜県美濃加茂市で開催した「トイレ減災セミナー in 美濃加茂」の報告です。
目次
昼の部は定員を超える盛況。夜の部と合わせて92名が参加
2018年3月31日(土)、岐阜県美濃加茂市で開催した「トイレ減災セミナー in 美濃加茂」に92名(昼の部65名、夜の部27名)が参加しました。参加者の多くは美濃加茂市および隣接する市町在住の方でした。
セミナーの90分間、参加者は真剣に聞き入り、非常時の「備え」への関心の高さを強く感じました。
断水により水洗トイレが使えないとき、あなたならどうする?
前半は、トイレの話。
参加者に対して「断水で、水洗トイレが使えない時、あなたはどうしますか?」と質問。次の4つから選んでもらいました。
- 他のトイレを探す
- その辺でする
- バケツで流す
- ガマンする
参加者は他人事ではなく自らの立場で想像した上で、4つの選択肢が持つ課題を説明されると大きくうなずきながらそれを受け止めている様子でした。
携帯トイレ(水を使わないトイレ)を選択肢に加えませんか?
4つの選択肢が持つ課題を解決する5つ目の選択肢である携帯トイレ。多くの方がその存在すら知りません。携帯トイレを「あなたの排泄の選択肢に加えませんか」という提案をし、使い方の説明と練習することの大切さを伝えました。
飼い主だけでなく飼ってない人も知っておくべき災害時のペット事情
後半はペットの話。
共催者である犬育応援プロジェクト ワンコミ代表の田原佐織さんが災害時のペット問題とその解決方法について話しました。
飼い主の当たり前は、飼ってない人の当たり前ではない
東日本大震災発災以来、国は飼い主に対してペットを連れて避難する「同行避難」を呼びかけています。中学生以下の子どもよりも飼われている犬猫の数の方が多いと言われる昨今、自分の避難先に犬や猫も避難してくることを、飼い主でない人はほぼ知らないのが実状です。
同行避難所では、犬や猫はクレート(ペットを入れるカゴのようなもので、平常時は外出する際に使用される)に入れておくとのこと。「狭いところに閉じ込められて可哀想」と感じてしまいがちですが、習性に基づく「非常時における犬にとっての最善の環境」だそうで、広く、人の目線に触れる場所の方がむしろ犬にストレスを与えることになるということでした。
参加者全員にとって価値がある話
参加者の中には飼い主もいれば、そうでない人もいました。ペットの課題は、その両者にとってカタチは違えども関係がありました。その気づきに価値があったことが、参加した方の表情から強く伝わりました。共催して良かったと感じています。
セミナー概要
いつも、どんなときも(排泄やペットとの共生に)自由であること、生きること。このメッセージを参加者全員に届けることができたと実感しています。
- 日時:2018年3月31日(土) 昼の部13時30分~15時 夜の部19時~20時30分
- 場所:美濃加茂市生涯学習センター 美濃加茂市太田町3425-1
- 参加者:92名(昼の部65名/夜の部27名)
- 講師:長谷川高士 田原佐織(犬育応援プロジェクト ワンコミ)
セミナーの次は体験です!4月14日、15日にアピタ美濃加茂店で開催
セミナーでお伝えした「練習」の大切さ。それを体験できるイベントを4月14日(土)、15日(日)にアピタ美濃加茂店で開催します。
- 携帯トイレトレーニング
- ワンコふれあいコミュニケーション
- ペット同行避難クレート体験
すべて無料で、アピタに来店された方ならどなたでも参加できます(事前申込不要)。