携帯トイレの備蓄と支援。その数量は十分か?(茨城県ひたちなか市) | チーム・トイレの自由(減災チーム・トイレの備え)

携帯トイレの備蓄と支援。その数量は十分か?(茨城県ひたちなか市)

★クリックしてシェア!

支援物資の搬入

3・11 東日本大震災 ひたちなか市の記録」より、災害用トイレ対応の結果です。

備蓄していた携帯トイレ3,300個

備蓄物資の搬入

備蓄物資の搬入 出典:「3・11 東日本大震災 ひたちなか市の記録」

○備蓄物資の避難所への配送

市は、市内8カ所に備蓄していた非常食や飲料水、毛布を各避難所に配送しました。しかし、全避難所を開設し、避難者が9,500人を超える事態となったことから備蓄物資が不足し、震災当日、備蓄物資の配給が十分に行えませんでした。
(発災当時搬送した備蓄品)
アルファー米…24,000食
飲料水…………4,500リットル
毛布……………2,200枚
便袋……………3,300枚 (携帯トイレ※筆者註)

第2編 ひたちなか市の災害対応 P.20

記録誌には「避難者が9,500人を超える事態となったことから備蓄物資が不足し」た、とあります。携帯トイレ3,300枚という備蓄量は「150人の3日分」です。避難者想定が何人であったかまでは確認していませんが、十分な量とは言えません。

支援物資によるトイレ対策。携帯トイレ24,300枚

支援物資の搬入

支援物資の搬入 出典:「3・11 東日本大震災 ひたちなか市の記録」

○トイレ対策

断水のため、水洗トイレが使用できませんでした。当時、仮設トイレの確保は、非常に難しい状況にありましたが、市は、平成23年3月12日に47基を確保(その後、22基を追加)し、避難所として開設した一部の小・中学校や公民館、市役所などの25施設に配置しました。また、便袋については、震災直後、避難所に配布しましたが、さらに3月15日に他市町村からの救援を受けて、通水が遅れている勝田地区の指定避難所および自治会集会所に簡易トイレおよび便袋を配布しました。

簡易トイレおよび便袋の配布
【配布先】
勝田地区の指定避難所……44施設
勝田地区の自治会集会所…42施設
【配布数】
簡易トイレ…………………500個
便袋…………………………24,300枚 (携帯トイレ※筆者註)

第2編 ひたちなか市の災害対応 P.25

仮設トイレの確保および供給が難題であったことが読み取れます。仮設トイレが届くまでの間、携帯トイレが必要だったことでしょう。

また「通水が遅れている勝田地区」へ配布された携帯トイレは24,300枚。平成23年(2011年)3月末時点での勝田地区の人口105,172人(「ひたちなか市の人口と世帯数(常住人口)」より計算)に対して、1人1回分にもなっていない状況でした。

携帯トイレについて公助による備蓄や支援物資では物理的に”間に合わない”ということが、あらためてよくわかる記録です。

出典:3・11 東日本大震災 ひたちなか市の記録

3・11 東日本大震災 ひたちなか市の記録

3・11 東日本大震災 ひたちなか市の記録(ウェブサイト)

お問い合せ

チーム・トイレの自由へのお問い合せ、各種ご依頼は専用フォームからお願いします。

 

★クリックしてシェア!

★フォローすると最新情報が届きます。

★このサイトの更新通知が受け取れる便利な購読サービスです。
follow us in feedly