応急給水の反省と体制の強化(茨城県ひたちなか市) | 減災チーム・トイレの備え

応急給水の反省と体制の強化(茨城県ひたちなか市)

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3・11 東日本大震災 ひたちなか市の記録」より、応急給水の反省と体制の強化です。

応急給水に長蛇の列

応急給水活動(佐野中学校)

応急給水活動(佐野中学校) 出典:「3・11 東日本大震災 ひたちなか市の記録」

○応急給水活動

市内全域が断水したことに伴い、市は、平成23年3月12日から27日まで、市内9つの中学校等を給水拠点として、応急給水活動を実施しました。

応急給水活動には、水道事業所の給水車のほか、茨城県や県内外の市町の給水車を借用し、陸上自衛隊や災害ボランティア等の協力を得て、各給水拠点での応急給水活動や給水パックづくりを行いました。

第2編 ひたちなか市の災害対応 P.21

○応急給水体制の強化と災害用井戸の整備

今回の震災で本市の水道施設は損壊し、市内全域にわたって長期間の断水を余儀なくされました。復旧に全力をあげると共に、市内9中学校を拠点として応急給水を行いましたが、給水車や給水タンクが不足し、給水を待つ市民が長蛇の列をなすなど、多大な不便を強いてしまいました。

第5編 震災後に講じた防災対策 P.51

東日本大震災の発災時、ひたちなか市に限らず、多くの被災市町村で断水が発生しました。市民への水の供給として行われた「応急給水」は需要に追いつかず、毎回長蛇の列ができました。

地域における給水活動

地域における応急給水

地域における給水活動 出典:「3・11 東日本大震災 ひたちなか市の記録」

○地域における給水活動

断水が長期化する中、それぞれの地域では、自治会や井戸所有者による給水活動が展開されました。

自治会では、井戸水を汲み上げ、地域の住民に給水を行いました。また、井戸所有者は、「井戸水提供します」の看板を設置し、井戸水を提供するなど、地域力が発揮されました。

東日本大震災では、891人の井戸所有者の皆様が地域の方々に井戸水を提供してくださいました。

第3編 地域力・市民力の発揮 P.38

公助のみならず、積極的に共助で応急給水を行われていた様子がしっかりと記録されています。とくに多くの井戸所有者の善意による井戸水での応急給水の成功例は貴重な記録です。

応急給水体制を強化

この反省から、飲料水の応急給水体制を強化するために、平成24年度は、2トン給水車を1台増車し、1トンの給水タンク5基および車両搭載型簡易タンク20基を整備しました。

さらに、平成25年度は自主防災会の協力を得て、断水時に自ら車を運転していただき、500リットルの車両積載用飲料水タンクによる応急給水ができるよう応急給水体制を強化します。

また、飲料水以外の生活用水については、市内20の全ての小学校に災害用井戸を整備することとし、平成24年度に勝田地区の小学校14校に災害用井戸を整備しました。平成25度には、那珂湊地区の小学校6校に整備します。

第5編 震災後に講じた防災対策 P.51

応急給水の課題の一つが、待ち時間です。長い時には5時間を超えるほどでした。しかも「いつまで待てばよいか」がわからない状況が、苦痛をより強くしました。自治体は時間を見通すことができず、各所の給水開始時刻を約束できなかったのです。

その反省から、自治会など自主防災組織が自ら配水場に水を取りに行くことができる応急給水体制は画期的であり、文字通り「強化」と呼ぶに相応しい対策だと思います。

また井戸所有者の善意によりまかなわれた井戸水による共助の応急給水の成功例から、公助による災害用井戸の整備が行われています。

出典:3・11 東日本大震災 ひたちなか市の記録

3・11 東日本大震災 ひたちなか市の記録

3・11 東日本大震災 ひたちなか市の記録(ウェブサイト)

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