東日本大震災の復興に貢献する「イオン心をつなぐプロジェクト」の一環として、マックスバリュ中部労働組合とマックスバリュ中部株式会社が労使共催として行うワークショップに携帯トイレトレーニングが採用されました。
目次
ボランティアでみんなをつなぐ。心をつなぐプロジェクト
イオンは1日も早く復旧・復興を果たそうとされている東日本大震災被災地の皆さまと、寄り添いお手伝いしたいというイオンピープルの、心と心をつなぐ取り組み「イオン 心をつなぐプロジェクト」を労使一体で発足しました。被災地の復興に向け、植樹活動、ボランティアの派遣など、様々な取り組みを行っています。
「イオン 心をつなぐプロジェクト」で行う被災地の復興に向けた取り組みには、
- 植樹活動
- ボランティア活動
- 各地での活動
があります。その一つである「各地での活動」とは次のようなものだそうです。
イオングループ各社や各労働組合、店舗や事業所など職場単位で、自主的に様々な被災地支援活動を行っています。
マックスバリュ中部での取り組み
イオングループ主要企業のひとつであるマックスバリュ中部株式会社とマックスバリュ中部労働組合は「心をつなぐプロジェクト」として宮城県丸森町との地域交流に取り組み、その一環で竹あかりづくりを始めました。
マックスバリュ中部では、宮城県丸森町耕野との地域交流と被災地の現状を知ることを目的とした視察研修を続けており、昨年より新たに耕野の竹を使った竹あかりの作成を始めました。
耕野に未来を照らす明かりを届けようという想いを込めて竹あかり作成のワークショップを行います。作成した竹あかりの一部を耕野に届け、地域のイベントで使用してもらうことで地域と地域をつなぎます。また、震災を忘れないためにワークショップでは大規模震災から学ぶこれからの防災について講演とディスカッションを行います。
出典:「竹あかりワークショップ」資料
この「竹あかりワークショップ」で行う「大規模震災から学ぶこれからの防災」に携帯トイレトレーニングを取り入れて頂き、2018年4月13日(金)に名古屋、25日(水)に津で実施されました。
講演 ~防災意識を高めよう~
名古屋市消防局での勤務経験を持つ福田貴久夫氏(マックスバリュ中部株式会社)による講演は、名古屋市消防局発行で「第8回全国消防広報コンクール」において消防庁長官表彰(最優秀賞)を受賞した「名古屋の防火&防災」という冊子ほかを参照しながら、以下の防災についての心得を丁寧に学ぶ内容でした。
- 家具の転倒防止の重要性と方法
- 通電火災と感震ブレーカー
- 災害時伝言ダイヤルの紹介
- 店舗で被災したら
- 店舗で販売される危険物品(ライター、卓上コンロ用ガスボンベ、花火など)
- 各店舗の津波想定
- 地下街は地震の場合は比較的安全、水害のときは危険
- シェイクアウト訓練、緊急地震速報、AEDの紹介
ディスカッション ~もしも職場で震災にあったら~
ディスカッションは、2つのグループに分かれて行われました。参加者はマックスバリュの店舗に勤務する従業員の皆さんです。
- 自分のお店の避難場所は?
- 近くの避難場所は?
- お客様の誘導は?
- 地域の防災対策ってどうなってる?
これらの視点から、前出の福田氏のアドバイスを受けながら、参加者全員が熱心に意見を出し合い、各店舗の備えについて学び、確認しました。
参加者全員が主体的で、真剣に取り組まれる姿がとても印象的でした。
ミニセミナー&携帯トイレトレーニング
最後の2時間は、ディスカッションで分かれたグループ毎に今回の主題である「竹あかりの作成」と携帯トイレトレーニングのそれぞれを1時間ずつ入れ替えで行いました。
通常40~50分程度で話すトイレの備えセミナーの内容を少し短くした「ミニセミナー」を30分で行いました。ディスカッションのときと同様に、皆さん集中して聞いてくださり、しっかりと受け取っている様子が伝わりました。
マックスバリュ各店舗には携帯トイレが備蓄されている
後半の30分で、通常より少し長めで丁寧な携帯トイレトレーニングを行いました。
マックスバリュ中部の各店舗には、携帯トイレが数百個単位で備蓄されているそうです。自分が被災し在宅避難時に使えるようになるのはもちろんのこと、被災時の店舗で「お客様に使い方を教える」という視点を入れて、体験をしてもらいました。
「ぜひ店頭で、お客様にも体験してもらいたい」
主催者のお一人から頂いた感想です。
「とてもよかった!ぜひ店頭で、お客様にも体験してもらいたい」
商業施設での携帯トイレトレーニングの可能性が拡がる中、今後さまざまな店舗での実施が実現しそうです。
竹あかりの作成
携帯トイレトレーニングと並行して実施した今回の主題である竹あかりづくり。竹にドリルで穴をあけ、好きな模様を描きます。一定時間ごとに色が変化するLEDライトを中に入れると、描いた模様が幻想的に浮かびあがる素敵な「竹あかり」の完成です。
参加者につくった竹あかりを見せて頂きました。
「福島ひまわり里親プロジェクト」にも参加
マックスバリュ中部株式会社では「心をつなぐプロジェクト」の一環として「福島ひまわり里親プロジェクト」に2015年から参加され、今年で4年目になるそうです。
福島ひまわり里親プロジェクト ~福島と全国の絆作り~
- 震災で仕事が減少した福島の障がい者の作業所で種をパック詰めし、全国へ販売
- 全国の里親さんが種を購入。学校・企業など各地域で栽培。採れた種を福島に送付
- 全国から届いた種は福島の学校などに無料配布。復興のシンボルとして開花
- 福島で採れた種は搾油後、バスのエネルギーとして使用。2箇所の福祉作業所の仕事に
雇用/教育/観光対策に
- ひまわりの種のパック詰め作業、採れた種を油にする作業、その油をバスのエネルギーに変換する作業などが福祉施設の障がい者の仕事となり雇用対策に
- 種を育てながら震災・防災を学ぶ授業や他人を思いやる心を育む道徳の授業に活用され教育対策に
- 全国から届いたひまわり畑での結婚式を開催。毎年、日本全国から、種を育てた人が参加して観光対策に
ひまわりの里親を1000人募集
ひまわりを育て、その種がたくさん採れてこその「ひまわり里親プロジェクト」。そこでマックスバリュ中部株式会社は今年、1000人の里親を募集するそうです。